16日からのヨーロッパ・アジア便運行停止など、COVID-19ウイルス感染対策を次々発表するペルー政府。ペルー銀行協会(ASBANC)もお札や硬貨を介した感染を防ぐため、デジタルバンキングによる取引を奨励するなど、官民とも拡大阻止に必死だ。
アジアやヨーロッパの状況を少しでも精査する時間的余裕があったのは、この国にとって不幸中の幸いだろう。貧困層が多く、医療体制が脆弱なラテンアメリカが初期の感染エリアだったら、500年前のスペイン人到来のような悲劇が繰り返されたかもしれないのだから(スペイン人は天然痘や麻疹、インフルエンザなど新大陸になかった病原菌を持ち込み、千万単位の先住民を死に至らしめた)。
ただ他国から学ぶにしても、持ち前の適当すぎる性格が正しい情報収集・拡散を阻害している節がある。ペルーの日刊紙Perú21なんてひどいものだ。日本のコロナ感染管理体制を褒める記事を掲載するまではよかったが、その感染者数を10倍にして全世界に流してしまったのだから!(その後すぐ修正されたけどさ/笑)。
ペルー保健省3月13日16時時点での公式発表によると、感染者数38人、 既検査数1232人。これだけの数をいつの間に検査したのだろう。ヨーロッパ帰りの富裕層が、自ら検査を希望しているのだろうか?軽症者が殺到して医療崩壊したイタリアの二の舞にならなければいいが・・・。
と思ったら、 保健省リマ市南部地区統合衛生ネットワーク(DIRIS)の驚きのメッセージを発見!
『もしこれらの区内でCOVID-19感染が疑われる人を知っていたら次の番号に電話してね(24時間対応)メールでもOK ♡ 』
これって市民による監視体制を強化ってことよね?まるで五人組的発想!どうしよう、「あそこに怪しいチナが住んでるわ!」みたいなことを報告されたりしたら・・・(汗)拡大阻止に必死なのはいいけれど、どうか変な方向へ進みませんように。