ペルー輸出業協会(ADEX)は、「緑の黄金」の名でも知られるアボカドの今年度輸出額がオランダを抜き世界2位になると予測している。
全世界におけるアボカドの輸出額(2018年)は合計で55億5100万㌦(前年比▲5%)。首位はシェア43%のメキシコ(23億9200万㌦)、2位はシェア13.2%・前年比+13.2%のオランダ(7億3378万㌦)。
オランダを追うペルー(7億2311万㌦)のシェアは12%で、スペイン(+1%)とチリ(▲36%)を加えた世界のアボカド輸出国トップ5中最も高い伸び率(前年比+23%)を示している。
ペルーが世界2位のアボカド輸出国に成長するためには、農産物に欠かせない国内灌漑インフラの整備に加え、さらなる市場開拓に向けた各国防疫要件達成の必要性が課題となる。
ADEXは会報を通じ、マレーシアやフィリピンへのアボカド輸出や、チリ輸出用の国内耕作面積拡大に向けた農業灌漑省(MINAGRI)の交渉に関する報告にも言及。
また、企業家による国際的なミッションや見本市への参加を通じた輸出オファーの重要性を強調した上で、今年9月30日から10月2日にかけスルコ区で食品見本市「Expoalimentaria 」の開催を企画していると伝えた。
ADEX通商情報部門コーディネイターのリズベス・プマスンコによると、ペルー産アボカドは世界の食通を魅了できる大きな可能性を秘めているという。「一例としてニュージーランドでは、韓国の消費者に対しアボカドのメリットについて教える戦略がとられています」と彼女は明かした。
2019年のペルー産アボカド輸出額は7億5216万㌦(前年比+4%)、農牧・アグリビジネス分野輸出額の12%を占め、ブドウ(8億7454万㌦)とブルーベリー(8億2481万㌦)に次ぎ国内農産物輸出額では第3位。
仕向先(2019年)は合わせて64%のシェアを占めるオランダ(2億4947万㌦/前年比▲6.3%)と米国(2億3175万㌦/同+31.7%)のほか、スペイン、英国、チリ、中国、日本、香港、ロシア、カナダなど33か国におよぶ。
(ソース: Andina 22/02/20)