生鮮食品や日用品などを複数の店舗が一か所で扱う小売市場。スーパーやコンビニに押され日本ではあまり見かけなくなった昔ながらのこの市場(いちば)、ペルーの首都リマではいまだ主婦に人気が高いことがUSIL(サン・イグナシオ・デ・ロヨラ大学)の市場調査で明らかになった。
リマの主婦1173人を対象に昨年11月実施された調査では、78%が行きつけの小売市場で買い物をすると回答。馴染みの店への信頼感やアットホームな雰囲気に加え、近年の駐車場整備や清掃・安全面への配慮も根強い人気の背景に。
小売市場の利用頻度
- 週5回以上 23%(市内北部在住C層44歳以上の主婦中心)
- 5回 11%
- 4回 14%
- 3回 24%
- 2回以下 29%(市内南部在住B層44歳以上の主婦中心)
小売市場での買い物一回当たり平均支出
全体平均はS/53.77 (1ソル=33.19円/1月16日現在)
- S/25未満 25%
- S/25~S/50 46%
- S/51~S/75 10%
- S/76~S/100 11%
- S/100超 9%
年齢層別平均支出
- 25~34歳 S/49
- 35~44歳 S/51
- 45~55歳 S/58
社会経済階層別平均支出
- A層 S/80
- B層 S/56
- C層 S/47
- D層 S/45
- E層 S/39
エリア別平均支出
- 北部 S/46
- 南部 S/64
- 東部 S/46
- 新市街・旧市街 S/66
小売市場でしか買わない商品とそれぞれの割合
- 野菜類 64%
- 肉類 63%
- フルーツ 62%
- 米・穀類など専売品 35%
- 食料雑貨 27%
- チーズ・ハム・ソーセージ 15%
- 家庭用洗剤 10%
- パーティーグッズ・使い捨て食器 7%
- その他 23%
小売市場での買い物を選択する理由
- 食品が新鮮 85%
- 値段が安い 74%
- 家から近い 71%
- 商品の種類が豊富 71%
- 接客に好感 61%
- 商品の信頼性 52%
- 販促に魅力 28%
- 治安が良い 24%
- 設備・施設が清潔 18%
買い物の同伴者とその割合
- 25~34歳 家族27%/友人または隣人40%
- 35~44歳 家族32%/友人または隣人29%
- 45~55歳 家族41%/友人または隣人31%
(ソース: Gestión 16/01/20)