あなたの郵便配達人

先週うちの近くで、自転車に乗った郵便配達人を見かけた。見覚えのある顔だなと思ったら、時々うちに届けてくれるお兄さんではないか。

郵便物はだいたいアパートのビヒランテ(門番)君が受け取ってくれるが、彼が常にいるとは限らない。うちのアパートには郵便ポストがないため、一般のハガキは門の外からぽいっと敷地内へ放り込んでいく。とはいえ国際郵便の場合は、一応手渡しが原則なのだろう。私が直接荷物を受け取ることもあり、それでなんとなく覚えていたのだ。

「こんにちは。今日は私宛ての郵便物はある?」「えーっとあなたは・・・」「ほら、〇〇通りの・・・」「あぁ、〇〇通りの!確かKeikoさんですよね?」「そうそう、Keikoよ」やっぱり覚えていた。まったく、なんて便利な名前なのかしら。

「今日はないですねぇ。でもあったら必ず私がお届けしますよ」と彼。その代りにとくれたのが、このクリスマスカードだ。『この美しきクリスマスに際し、あなたにメッセージをお届けします。幸多き新年にあなたの願いが叶いますことを祈って。あなたの郵便配達人』なんて粋なことを。ペルーの郵便配達人、万歳!

こんなやりとりがあったからだろうか。今日の午後、いつもなら受け取りに最低1か月、紛失もたびたびあった某社からの掲載誌が届いた。雑誌の発送から受け取りまで約2週間。ペルー生活で、たぶん過去最速じゃないだろうか。これはきっとあのお兄さんが「keikoの郵便物、Keikoの郵便物」って探してくれたからに違いない。嬉しいなぁ、ありがたいなぁ。でも、じゃあ今まではなぜあんなに遅かったのだろう?うちに届かなかった数々の郵便物は、一体どこへ消えたのだろう?

確認したいことは山ほどあるが、とりあえず無事届いて何よりだ。もちろん、取材対象者さんにも早速メッセージを送りました。小さなこともタイミングがいいと嬉しさ倍増、郵便物が無事届くだけで幸せになれる素敵なペルー。皆さんの町の郵便配達人も、どうかいい人でありますように。Feliz Navidad!