ペルー中央準備銀行(BCR)は4日、「ペルーの希少野生動物シリーズ」1ソル硬貨の第10弾となる「チチカカミズガエル(Rana Gigante del Titicaca)」を発行した。
Rana Gigante del Titicaca (Telmatobius culeus)
チチカカミズガエル(Telmatobius culeus)は、ペルーとボリビアに跨るアンデス高地において最も象徴的な両生類。一般名(スペイン語名: チチカカ大ガエル)はその大きな体つきに由来し、1970年代には体長50cm・重さ1kgの個体が報告されている。
チチカカ湖および周囲の湖沼とそれらの流入河川に棲息し、その領域は最大で水深60mにまでおよぶ。独自の進化を遂げ、高所(標高3800m)の水中における低水温・低酸素環境下での生存を可能にする体表の多数のヒダが特徴。
ケチュアとアイマラ文化では、水や豊穣をもたらす河川とこのカエルを結び付け崇拝していた。
食用のための違法取引や環境汚染により絶滅の淵にあるチチカカミズガエルは、現在「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」の附属書Iに絶滅危惧種(CR: 絶滅寸前)として分類されている。このため、同種の保護に向けペルーとボリビア両国による共同計画が2018年に立案された。
※解説は中銀サイトより引用
同硬貨の発行数は1000万枚で、本日から市場に流通する。
(ソース: BCR 04/11/19)