今年も早いもので11月ももう半ば。そろそろクリスマスの準備をされている方も多いだろう。クリスマス商戦はこれからかな?楽しい楽しいクリスマス。きらきらと輝くイルミネーションももうすぐだ。
クリスマスプレゼントは愛する人、お世話になった人に贈るもの。日本は義理社会だから何かと付き合いもあるだろうけど、この国に「義理」なんて存在せず、好きか嫌いかただそれだけ。ましてや敵の傷に塩をなすり付けることはあっても、塩を贈って敵を助けるなんざ、どうころんだってない・・・と思っていたのだが。
でもこんなプレゼントって初めてみた!クリスマスの「un descuento especial/特別割引」!!
『セニョール Jose 何某へ…君のクリスマスを一足先に♪私たちが君に特別割引をあげちゃいましょう。なーんと85%!』
実はこれ、『てめえの借金を85%引きにしてやるから少しでも払わんかいっ!!』っていう、クレジットカードの督促状なんですよん♪11月5日から22日までに払うなら、借金の85%を帳消しにしてやろうってことらしい。
こちらもおなじくJoseあての督促状。こっちは「払うなら2回分割してやる」って。いやいや、85%もディスカウントした上に分割払いって・・・随分譲歩してますなぁ(苦笑)
でもかわいそうなことに、Joseはこの素敵なプレゼントを貰えない。なぜなら、Joseは行方不明だから!
5年前に一戸建てを購入した友人。この督促状はその家に送られてくる。Joseはどうやら昔の借り主らしい。友人曰く、どうやらJoseは家賃も払わず消えたらしい。
友人宅はとっても広いし素敵なおうちだ。今のような不動産バブルではなかったにせよ、家賃はそう安くなかっただろう。そんな家に暮らしてクレジットカードでばんばん買い物して、羽振りよくやっていたと思われる。しかし、気がつけば借金が膨れ上がってにっちもさっちも行かなくなり、すべてを捨てて一家夜逃げとあいなった。
ちなみにJoseの奥さんも車関係の罰金があるようで、その督促状も来るんだとか。要は金にルーズで超無責任なあほんだら夫婦という訳である。
ペルーには自己破産制度がない。借金が膨らんでも助けてくれる公的機関もなく、人生の坂を転げ落ちる人もいる。(それに関してはこちらをどうぞ。)
一方で、『逃げるが勝ち』の国でもある。友人によると、借金を踏み倒して1年逃げ切れば、また金融機関から借りれるようになるとか。(思いっきりブラックリスト入りなので、そう簡単に借りれるとは思わないけどね)
それでいうとJoseはすでに5年以上逃げてる訳だ。踏み倒しのベテランだね♪今もどこかでウハウハと気楽な生活を続けているのかもしれない。ペルーは個人識別番号(DNI)が一生つき纏うから、偽身分証明証を作らない限りカードは使えないだろうけど。(あーでも、これがまた案外簡単に作れてしまうんだよな・・・)
Joseの借金総額はs/.10,056、日本年にして31万3415円(11月15日レート)なり。最低基本給2万3000円ほどの国にしたら、たいそうな金額である。でもこんな家を借りていた社会階層の人なら、払えない金額ではない。「いないって分かってるのにこんな手紙を寄こすなんて、ディスカウントしてもまた回収コストがかさむんじゃない?」とは友人の談。
はい、ごもっともなご意見です。
今年もたぶんJoseが借金を返すことはないだろう。そしたら来年は90%offの督促状がくる?鬼が笑うかもしれないけど、来年の今頃がちょっと楽しみです(苦笑)
来年も届いたら、お知らせしま~す!
おぉ、よろしくお願いしま~す!!!
こんにちは。
ペルーには、闇の集団は存在しないのでしょうか?
こういう逃げ得を許さないような。
893さん、こんにちは。ペルーの取りたては結構厳しいらしく、不動産の差し押さえや職場への取りたてもあるそうですよ。ただ「すべてを捨てて逃げる」人を追いかけるのは、日本でも難しいですよね。何もかも捨ててしまう人ほど強いものはない・・・(苦笑) ヒットマンも簡単に雇えるようですが殺してしまったら元も子もない訳ですしね。図々しい人が勝つという構図は悲しいかな世界共通です。
う~ん素敵なお値引(笑)来年のハガキが楽しみだわ?!
ところでスペ語の”te”は親しい間柄に使う「君、あなた」?
結構読めるような、やっぱりビミョーに違うような…
なんでブラジルだけポル語やね~んっ
(歴史的なアレってやつだからしゃあないねんけどね、恨めしいわぁつくづく)
スペ語の“te”は“tu”の変形、「君に」ってやつですわ。私もちちゃさんのポ語を眺めては(とても読めないから“眺めてる”)、「これって、こういう意味?」と推察して楽しんでます(笑) ほんと、ブラジルもスペイン語だったらもっと世界が広がるのにねぇ!でもネイティブ同士はだいたい分かるっていうから、いいのかな?悲しきは語学才能のない島国出身者よ(苦笑)