学術雑誌サイエンスが40か国355都市で行った「お財布放置実験」の結果、ペルーで空の財布が持ち主の手元に戻る確率は14%(38位)と判明した。
国別の正直度を測るこの実験は、各都市の公共・プライベートスペースに合計1万7000個のオトリ財布を放置し、それらを拾って持ち主に連絡を取ろうとした“正直者”を統計化したもの。
それぞれのオトリ財布には、あらかじめ買い物リストと鍵を一つづつ、加えて連絡先の名刺3枚を入れ、中身の現金は「空」「12ユーロ(約1462円)相当」「83ユーロ(約1万126円)相当」の3種類に分けた。
現金の額による財布の返還率(38か国)は、12ユーロの場合が51%、82ユーロが72%。すなわち、一般的には中身の金額が多いほど手元に戻る確率も高くなっている(注: 残念ながらペルーでは逆)。
各国の調査結果は次のとおり(各%は持ち主への返還率。但し「空」「12ユーロ」の2ケースのみ比較)。
- スイス 74%(空の場合)/ 79%(€12)
- ノルウェー 71% / 79%
- オランダ 69% / 74%
- デンマーク 68% / 82%
- スウェーデン 67% / 82%
- ポーランド 66% / 69%
- チェコ 62% / 78%
- ニュージーランド 62% / 80%
- ドイツ 55% / 65%
- フランス 54% / 58%
- セルビア 53% / 56%
- オーストラリア 52% / 69%
- クロアチア 52% / 67%
- スペイン 50% / 59%
- ロシア 49% / 59%
- ルーマニア 49% / 61%
- カナダ 47% / 64%
- アルゼンチン 46% / 49%
- イスラエル 43% / 50%
- ポルトガル 40% / 45%
- 米国 39% / 57%
- イギリス 38% / 61%
- ギリシャ 37% / 54%
- イタリア 36% / 48%
- チリ 35% / 37%
- ブラジル 34% / 49%
- 南アフリカ 29% / 39%
- タイ 24% / 40%
- メキシコ 24% / 18%
- インド 22% / 44%
- トルコ 20% / 42%
- ガーナ 17% / 22%
- インドネシア 17% / 33%
- UAE 16% / 35%
- マレーシア 16% / 23%
- ケニア 15% / 19%
- カザフスタン 14% / 21%
- ペルー 14% / 13%
- モロッコ 14% / 22%
- 中国 7% / 22%
※37から39位の順位については原文ママ
※日本が含まれていないのも原文ママ
(ソース: Gestión 21/06/19)