飼い犬による通行人などへの攻撃および補償責任不履行の増加を受け、飼い主に危険犬種強制賠償保険(SOCAP)への加入を義務付ける法案が国会に提出された。
カルロス・ドミンゲス・エレーラ(FP)国会議員の立案によるこの法案は、法令第27596に基づき獰猛とされているピットブルテリア、ドゴ・アルヘンティーノ、ブラジリアン・ガードドッグ、土佐犬、ブルマスティフ、ドーベルマン、ロットワイラーなどの犬種の飼い主に対し、被害者の入院費用や治療費の全額負担を目的とした対人賠償保険への加入義務ならびに管轄自治体における飼い犬の登録義務を課すと定めている。
法案ではまた、 飼い犬が無保険の場合は往診の対象から除外することで、 各自治体が管轄エリアの獣医を通じ飼い主の保険加入を監督・コントロールするとしている。
「犬の攻撃による被害は増えており、残念ながら子供が狙われるケースが最も多い。飼い主は自らの飼い犬に責任を持ち、治療費を賄うため強制保険に加入しなければならない」とドミンゲス議員は訴える。
同議員はまた、危険犬種を定めた法令が存在する一方で保険付保に関する条項がなく、多くのケースにおいて被害者が治療費の自己負担を余儀なくされていると指摘。さらに「この法案で現状を改善し被害者への早急な対応を図りたい」と強調した。
(ソース:Andina 11/02/19)