今日から17日までペルーはチルカーノ週間。夏にぴったりの爽やかな飲み物「チルカーノ」は、ペルーの国民的スピリッツ“ピスコ”をジンジャーエールで割りレモンを加えたシンプルさが売りのカクテルだ。
ピスコ専門家のソレダー・マロキンによると、このカクテルは1930年代にイタリア移民が深酒の翌日に気付けとして飲んでいた「ボン・ジョルノ」が起源という。
チルカーノ週間にちなみ、ミラフローレスの老舗バー「Capitán Meléndez」のオーナー兼バーマン、ロベルト・メレンデスがこのカクテルに合うおすすめのピスコを紹介している。
「市場に流通している8種類のブドウ(を使ったピスコ)のうち、チルカーノに合うのは“ケブランタ種”と“黒クリオージャ種”の2種類だと考えています」
繊細な香りのケブランタは、チルカーノに最も多く用いられるピスコの素となるブドウの種類。リマからタクナにかけての太平洋沿岸地域で収穫され、爽やかで心地よい芳香が特徴だ。
「ケブランタがチルカーノによく合う理由は、その香りの爽快感です」とメレンデスは続ける。
ほのかに甘い木の香りが漂う黒クリオージャ種もまた、チルカーノに使われる。このブドウはアレキパ、モケグア、タクナの3州が産地。
「黒クリオージャ種もまた、とてもいい感じのピスコに仕上がるんですよ。チルカーノにすると格別です」 カウンターでカクテルを作りながらメレンデスは説明した。
店の話では、他にウビーナ種とモジャール種もチルカーノ向きらしい。このカクテルを美味しく味わうため、新鮮でジューシーなレモンを忘れずに。それでは、乾杯!
(ソース:El Comercio 11/01/19)