国立情報統計庁(INEI)は7日、昨年10月に実施した国勢調査によるペルー全国の家屋(個人の住宅)数を計1010万2849戸と発表した。
同庁の「家屋と世帯の特徴、および基盤インフラアクセス報告」に基づく全国の住宅数は、2007年の前回調査時(756万6142戸)から33.5%(253万6707戸)増加。年毎の平均増加率は2.9%になる。
10年間の地域別住宅年平均増加率が全国平均値(2.9%)を上回った州は、マードレ・デ・ディオス(5.5%)、アレキパ(5.1%)、タクナ(4.2%)、イカ(4.2%)、トゥンベス(3.8%)、ウカヤリ(3.7%)、モケグア(3.6%)、ピウラ(3.2%)、サンマルティン(3.1%)、リマ(3.0%)。一方最下位はワンカベリカ(1.1%)、次いでワヌコ(1.5%)。
昨年の国勢調査による住宅数のうち、居住目的などで実際に使用されている住宅は921万8299戸(91.2%)、残りの88万4550戸(8.8%)は廃屋などの空家。
現在使用中の住宅921万8299戸のうち、国勢調査時に住人が居た家屋は769万8900戸(76.2%)。79万3216戸(7.8%)が不在、残り72万6183戸(7.2%)は臨時使用目的の住宅。
一方、空家88万4550戸の内訳は、廃屋65万8385戸(6.6%)、建築・修繕途中11万1751戸(1.1%)、賃貸募集中・販売中6万3476戸(0.6%)、その他が5万938戸(0.5%)。
以下は現在使用中の住宅に関する詳細。外壁素材は、レンガまたはコンクリートブロック429万8274戸(55.8%)、アドベまたは土塀214万8494戸(27.9%)、木材(ポマ、トミージョ)72万7778戸(9.5%)、合板・トタン・筵(3.1%)、キンチャ(2.1%)、小石と泥(1.0%)、小石または切石と石灰あるいはセメント(0.6%)。
主な床材(仕上)は、打放しコンクリート324万6505戸(42.2%)、土間(31.8%)、タイル・人造大理石等(16.1%)、フローリング(5.1%)、その他(4.9%)。
屋根の主な素材は、鉄筋コンクリート329万8280戸(42.8%)、トタン板・FRC等301万6332戸(39.2%)、瓦葺60万274戸(7.8%)、葦・筵および泥またはセメント26万969戸(3.4%)、藁・椰子の葉等22万5336戸(2.9%)、木材15万4802戸(2.8%)、合板・筵・葦等14万2907戸(1.9%)。
また、76.0%(585万3091戸)が自己所有、16.3%(125万6520戸)は賃貸住宅、7.7%(58万9289戸)は勤務先や他の世帯などが提供する住宅。自己所有住宅のうち50.7%(296万4813戸)には家屋の登記書類があり、残り49.3%(288万8278戸)はなし。
飲料水供給源は、家庭用公共上水道網603万161戸(78.3%)、共同水源利用36万2121戸(4.7%)、地下水(井戸)56万2275戸(7.3%)、河川・用水路・泉34万7283戸(4.5%)、移動給水購入32万4832戸(4.2%)、隣人の水源利用が7万228戸。
家庭用公共上水道網利用世帯の上水供給日数は、87.9%(529万9509戸)が毎日、残り12.1%(73万652戸)は週のうち数日のみ。前者における一日の上水供給時間帯は、24時間64.3%(340万6973戸)、5~23時間3.9%(20万8331戸)、8~14時間11.0%(58万5387戸)、4~7時間9.9%(52万5197戸)、1~3時間が10.8%(57万3651戸)。
また公共下水道網に接続している住宅(アパートなど共同住宅含む)は513万862戸(66.6%)。他は屋外の便所43万1536戸(5.6%)、屋内汲取り式30万8468戸(4.0%)、穴のみ130万9559戸(17.0%)、河川・水路・空地51万8477戸(6.7%)など。
電力インフラに関しては、87.7%(675万790戸)が公共電力網に接続、残り12.3%(94万8110戸)は電力供給なし。また調理に際しては75.0%(619万205戸)が液化石油ガス(GLP)もしくは天然ガスを利用、1.3%(10万8666戸)はオール電化で、21.3%(175万7409戸)は薪や炭、動物の糞、農業廃棄物などを使用。
インターネットインフラは28.0%(231万4182戸)の世帯で接続済み、また37.6%(310万380戸)がケーブルTVに加入。世帯の83.8%(691万2745戸)は家族の何れかが携帯電話を所持、21.9%(180万5771戸)は固定電話を所有。
(ソース: INEI 07/08/18)