一人で自宅にいた私は、突然の揺れに驚き立ちあがった。ゆらゆらと執拗に、そしてだんだん強くなっていく。長い、これは大きそうだ。
とはいえ、当時の住まいは低層階アパートの1階だったことと、日本人はやはり地震に慣れていることもあって、「随分揺れるけど、もう少し様子をみよう」くらいの余裕はあったように思う。
ただ、さすがにドアの外から叫び声が聞こえ、上階の住人達が泣き叫びながら外へと飛び出していくのを見て、不安になった。「あなたも早く!何をしているの、外へ、早く!」その切羽詰まった声に急に恐怖を感じて、慌ててアパートの外へ出た。
★★★★★★★★★★★
イカ・ピスコを襲った大地震から5年。観光客が訪れる場所は、完全な復興を遂げた。再開発が進み、5ツ星ホテルが立ち並ぶ一大リゾートも誕生した。しかし未だ多くの人々がその支援から漏れ、取り残されたままだ。
今年もそうした地元民のインタビューが掲載されたりしているけど、彼らの生活が震災前に戻れる道筋は、まだ、見えてこない。
今日8月15日は、ペルー中央アンデスに位置するワヌコ州の建都記念日でもある。ウマラ大統領は473回目の記念日を祝うため、今日はワヌコに行っていたようだ。貧困対策を謳って当選しただけに、この最貧困州をなんとかせねばと思うのだろう。
経済発展著しいペルーの中で、ずっと取り残されてきた地域。その記念日に大統領が自ら地元に赴き、演説するのは意味があると思う。それは分かる。十分分かる。でもイカやピスコのことも忘れないで!
2007年の地震は前政権時代の出来事だし、かの地の復興対策は、前政権のものを引き継いで何かやってはいるんだろう。だけど、今年はイカ・ピスコに関する報道がぐっと少なくなったように思う。去年は大統領就任直後にイカを訪れたくせに・・・。
復興支援って、ある程度進んだら「もう終わった」「十分やった」って雰囲気になりがち。でも、弱者が取り残されるようでは、ほんとうの復興とは言えない。
どこでもそうですが、長く続く支援が必要ですね。
日本でもどこの地域でも、こういった災害に対する支援は長く続けられることが必要ですね。
はい、本当に。色んな支援策はあるようなのですが、なんせその資金が途中で消えたりする国なので・・・。
ほんとですよね。
復興支援は長く続かないとね・・・^^
日本もペルーも災害の多い国。政府の中長期的な支援は欠かせませんよね。でも政治家ってどの国も自分のことばっかり。なんでだろうって悲しくなります。