文化省クスコ地方支局(DDCC)は、今年に入ってからのマチュピチュ遺跡観光客数が前年比で約4.5%減少していると報告した。
外国人を含めた2016年度の同遺跡観光客数は、史上最高となる141万9507人を記録。しかし、今年度は先細りの兆候が現れているという。
DDCCの「マチュピチュ・マスタープラン」調整官エリアス・カレーニョは、国内の事情よりもむしろ欧州の経済危機もしくはブラジルやアルゼンチンの景気後退のような国際的要因が訪問者数に影響と指摘。
一方、局内複数専門家の意見とした上で、現在進行中の教職員組合による無期限ストを始めとする複数のストライキやデモ行進など、クスコにおける昨今の不安定な社会情勢がネガティブな効果をもたらしていると付け加えた。
マチュピチュ遺跡の観光客数は過去にも前年に比べ何度か後退している。2009年の例では世界金融危機やそのあおりを受けたクスコの社会争議などが影響、2010年には豪雨によるビルカノタ川の氾濫で1月~3月期の旅行者が落ち込んだ。
(ソース: El Comercio 08/07/17)