今年もマリネラの松村健さんや、今月末にトルヒーヨで開催されるマリネラ国際大会に出場予定の福田千文さんらとの新年会に参加した。つい先日「松があけた」といったばかりだが、祝い事はいつ行ってもいいものだ。美味しいお寿司があればなおさら!
話題はもちろんマリネラについて。国際大会の裏話から、今年は誰がいい具合に仕上がっているとか、誰と誰が喧嘩してペアを解消してしまったとか、「●●って踊りはいいけど性格はね」とか、当事者でなければ分からない話が聞けて面白い。
女性が主役のマリネラでは、男性はサポートに徹するのが理想だが、マチスタの多いこの国では、主導権を握りたがる人が少なくない。「だからマリネラはゲイがいいんですよ。彼らは優しいし、エレガントだから」と真面目に話す健さん。実際トップクラスの男性ダンサーには、ゲイが少なくないそうだ。美しいものを是とする彼らしい言葉に、他の女性ダンサーが深く頷く。優れたものを優れていると素直に評価できる文化は素晴らしい。
マリネラを知れば知るほど日本人には不向きな踊りだと思うけど、だからこそマリネラの魅力にはまった日本人はみなとても幸せそうだ。女性はのびのびと自由に踊り、男性は大きな心でそれを包む。でも単に女性のわがままを許すのではなく、ちゃんと目を見て、互いに愛情を確認しながら…。うーん、やっぱり向かないな(苦笑)
ステップやポーズなど押さえなければならない基本はいくつかあるが、音楽やその場の雰囲気に合わせて振付を自由に変えていくマリネラは、奔放さだけでなく、冷静さと臨機応変さを求められる踊りでもある。教育者の皆さま、ヒップホップの代わりにいかがでしょう?ちなみに、福田千文さん主催のマリネラ教室は練馬区江古田のサンライズスタジオにあります。こちらもどうぞご贔屓に♪