・・・盗まれました。場所は恐らくSan IsidroのAv. Camino Realを走るバス。車内電話は危ないと分かっていながら、次のアポ先に電話を入れてしまったのですよ。あー、バカバカ!
バスは満席ながら超混みというわけでもなく、立っていたのは私を含め3~4人。先方に連絡した後カバンに携帯を入れ、小銭入れを出したところまでははっきり覚えている。その時少し後ろに座っていた男性が、「ボクは次で降りるからこの席どうぞ」と譲ってくれた。私はすぐ下りるからと礼を言い、通過中の場所を確認しようと頭を下げて、窓の外をしばらく眺めていた。カバンから注意が逸れたのはこの時だけ。恐らくこの僅かな瞬間にやられたのだろう。何も気づかず目的地で降り、先方とお茶をし、遅くなったのでタクシーを拾い、車内で電話しようとしたら“携帯がない”ことに気付いたのだ。いやー、まったく情けない。
タクシーの運ちゃんは良い人で、「携帯を盗られたのかい?あんたの番号は?」と自分の携帯から私の携帯に電話を掛けてくれたが、すでに時遅し。呼び出し音ではなく「現在使われておりません」系のメッセージが聞こえるばかりだ。運ちゃんの携帯を借りて家に電話をし、だんなに事情を説明。「遅いから何度も電話したけど繋がらないし、これはもしかしたら・・・って悪い予感がしてたんだ」とだんな。心配をかけてごめんなさい。
自宅でmailやfacebookのパスワードを変更し、Entelに番号をブロックしてもらい、ビールを飲んで寝たけれど、やっぱり悔しくて眠れなかった。8月分の写真が消えちゃった。長い時間を掛けて集めたバスの路線番号のメモも。新しい携帯を買った後の事だが、登録してた電話番号が復旧できたのが唯一の救いだ。
Entelで「携帯を盗まれた」と言ったのに、まったく驚かなかったお兄さん。慣れた手つきでささっとデータ入力してくれたが、「この手続きの目的」という項目のプルダウンの一番上が「Robo(盗難)」だったのを見て、ペルーの現状を改めて肌で感じた。私の携帯もどこかのメルカドで売られるんだろうな。お願い、可愛がってあげてね。
2016年は変化の年。どんなことも前向きに受け止めていこうと思っているが、明らかに自分のミスなのでちょっと凹む。“ペルーで盗難にあってない記録”もたった10年で終了だ。もちろん外人カルネやクレジットカードだったらもっと大変だったし、襲われてないだけマシと思うべきなのだけど。色んな意味で期待値が低い国だから、ちょっとでもいい事があると簡単にハッピーな気分になれるのがペルーの良いところだが、悔しいものはやっぱり悔しい。願わくばこのブログ読者が「そういうことってあるよなぁ。じゃあ念のためデータのバックアップしとくか」と思ってくだされば幸いです。