政府が決定したタバコへの選択消費税(ISC)賦課額引き上げ(0.07ソレス→0.18ソレス/本)は、市場への密売品蔓延を助長しかねないと全国工業協会(SNI)が懸念を示している。
今回の引き上げ幅は157%で2003年(30%)よりも多く、タバコ密売への無策を考慮すると、この先密売品が40%以上増加する可能性があると指摘。
経財省は若年層に多い喫煙者の削減と中期的なタバコ消費の逓減を同政策の理由に挙げているが、税率を上げれば喫煙者はタバコを密売品に変えるだけであり、さほど有効な策ではないとSNIは同省を批判。
さらに、タバコが正規品から密売品になればその分国の税収は減り、粗悪な品質で消費者の健康にも害を及ぼすとした。
政府の決定を受け、ペルー国内で販売されるタバコの平均価格はひと箱8ソレスから12ソレスに値上げとなる。
(ソース: Gestión 11/05/16)