Ferreñafe旅行 3日目。この日はアルマス広場の近くで朝食をとった。丸っこいのはフェレニャフェ名物「pastelitos」。クリーミーなマッシュポテトのコロッケに、ワンカイーナのようなソースが添えてある。
ペルーでパステルというと、一般的にはケーキやパイのことになる。「パステル・デ・チョクロ」といえば、トウモロコシの粉で作った素朴なスポンジケーキだ。でもフェレニャフェではこんな風。どうみてもケーキじゃないわな。所によって品も変わるという代表だが、実はこれ、すっごく美味しかった♪
「揚げる前のものなら、リマにも持って帰れるわよ~」とお店の人に言われた。次回フェレニャフェに行ったら買いたいものが、また増えてしまった。
そこからフェレニャフェ郊外にある「シカン博物館」へ。博物館の裏にある仕事場を見学させてもらった。
博物館で飼われているペルー犬。ご存じ無毛犬(ヘアレス・ドッグ)であります。こいつがまた臆病な癖に吠えてくる奴で、尻尾を丸めてるくせに、遠くからぎゃうぎゃう吠える姿を見ると、ついからかいたくなってしまった。
こちらはスーパーアシのFちゃんが、遺跡から出土した土器の欠片の厚みやカーブを1つ1つ特殊な物差しで測っているところ。「土器分析」と言われてもいまひとつピンとこないド素人だが、こうしてその現場を見せてもらうと、いかに地道で作業工程の多い仕事かよく分かる。考古学って「夢とロマンの大冒険」じゃないのね。
その物差しの形通りに紙に写し取る。いくつもデータを取り、その情報を重ねて行くことで、おおよその形を明らかにしていく。発掘地点ごとの特徴はあるのか、素材は、焼き方は、仕上げはなど調べることは限がない。
調べる対象は山ほどある。シカン遺跡は現在も発掘調査中で、毎日夕方になると発掘現場からどばーっと土器やその欠片が届けられるそうだ。洗って干して測って写し取って・・・ふぇぇ~。
今年発掘されたばかりの、ほやほやの・・・遺骨。もちろん正面からもばっちり撮影させて貰ったが、ブログごときにアップしていいのやらと、ちと心配になったので、今回は後ろ姿のものだけご紹介。
この木枠に、人1人分の骨が収まっているそうだ。地中10mという深い場所に埋葬されていたため、圧縮されてしまっているのだという。今見えているのは後頭部と頭飾り。背骨やろっ骨、腕の骨も見えていた。(説明されて、やっとどれが骨だか分かったのだが)仮面には金色に光る部分も見えることから、高貴な身分の人だったのではと推測される。本邦初公開の遺骨。一日も早く調査が進むことを祈ってます!
お楽しみのランチタイム~♪
創業103年を迎えると言う「Rosita Inga」へ。店内にはなぜか「シパン王」の絵が。ここはシカン文化の地なのに、なんで、なんで?(シパンはモチェ文化の遺跡の1つです) まあ店の人は深い意味も考えず、ただあったから飾ってるんだろうけど・・・(苦笑)
さて100年前と変わらぬレシピで、というのが売り文句のこのお店、お勧めは「Carne Seca」という干し肉料理だ。柔らかいビーフジャーキーといった感じで、塩味が効いてビールのお供に最適♪ 奥にあるのは、「Zarandaja」と呼ばれる大豆のような豆を豚の脂で炒めたもの。私にはちょっと脂っぽかったけど、男性陣にはなかなか好評。
今回も大勢で行ったので、あれこれ注文。セビーチェ、魚のフライ、そして「Tortilla de Raya」。エイのトルティージャ(卵焼き)で、干したエイ(細く切ってある)や海草、ネギなどが入っている。これもチクラヨやフェレニャフェの名物料理の1つだ。味は・・・ うーん、普通の卵焼きですな。ま、これはこんなもんでしょう。
お腹もくちくなったところで、さあ午後の部へ。これからシカン遺跡の発掘現場へと参ります!
人骨一人分、高貴な人のとはすごいですね。
時がたつと素人目には骨には見えない物のようです。
どんな方が眠っていたのでしょうね。
気の遠くなるような作業なんですね。
考古学とは忍耐が必要なようです。
柔らかいビーフジャーキー、おいしそうですね。
胃も丈夫でないと取材に耐えられませんね。
「夢とロマンの大冒険」ができると思って、その道に進んだおバカなわたしです(笑)
土器の整理は本当に根気勝負。発掘から帰ってきて埃まみれの疲れた体に鞭打って、寒い中土器を洗って(わたしはワラスの山の中にいたので、ものすごく寒かったです…)、眠い目をこすりながら作業を続けてましたー。なつかしー。(←もうすでに遠い目(笑))
でも、そういう土器とか遺骨から、昔の人たちの暮らしや習慣、宗教的な意味などを解き明かすのって、ものすごく楽しんですよね!
本格的な学者の夢は諦めちゃったけど、せっかくペルーにいるので、ペルー考古学好きなメセーラで頑張ります(笑)
ホントに地道な作業の積み重ねで、今まで知られていなかった史実が分かるんですね〜
遺跡が…となるとどうも「インディジョーンズ」のテーマ曲が頭ん中に高らかに鳴り響く無知なクチで。かようなデリケートで緻密な作業には向きませんねぇ(苦笑)
あ、このランチには向いてると思いますっ(笑)
エイの卵焼き?がどうもこう…ねぎ焼きに見えるのは空腹のせいかしらん。
土に帰っていくのが生き物の常なのにこうして掘りだされる人というのは、その人自身に何か後世に伝えたいものがあるのかしら・・・なんて思ったりもします。(もちろんきちんとミイラにされて埋葬されたとか、気候的要因で腐りにくいとかはありますが)。多くの研究者やそれを支える人たちの忍耐と努力、そして果てしない好奇心が私たちに色んなロマンを伝えてくれるんだなーと改めて思いました。
そうだったね~。ゆきちゃん、考古学の卵ちゃんだったんだよね。いやきっともう少し頑張れば元気に孵化してたかも?もう続けないの?でもさ、次に考古学するなら、ノルテがいいよ!だって冬も気候は穏やかだしさ(夏は相当暑いだろうけど雨降るから室内作業だろうし)。いや、何よりご飯が美味しい!それが一番のお勧めの理由だったりして(笑)
そうそう!ねぎ焼きよ!まさにそんな感じ。お好み焼きソースがあってもいい感じだったわ(笑)
地道な作業だろうな~とは想像していたけど、それ以上でした。掘る作業だって本当に神経を使うもので、なんかもうありがたや~って思っちゃったもん(私のじゃないけどさ)。向き不向きばりばりの仕事だけど、素敵だなって思いました(私はもちろんちちゃさん側よ/苦笑)