チリのイメージを外国に向け発信する「チリ・イメージ財団」が、ペルーの伝統菓子を自国のもののように宣伝し物議を醸している。
同財団は、自身が運営するFacebookページ「Marca Chile (チリ・ブランド)」上で、ペルーの揚げドーナツ「ピカローネス」を「チリや隣国で典型的に見られる」と断言し写真と共に投稿。
数分後、ペルーのネットユーザーが、ピカローネスはペルーのものだと反論し抗議。同記事は削除されるまでに270回シェアされ、800の「いいね!」を獲得した。
尚、投稿されたピカローネスの写真は元々guioteca.comに掲載されていたもので、同サイトを辿ると、この菓子についての記事は「元々ペルーのもので、チリで多大な名声を獲得した」と起源を明確にして再投稿されていたという。
チリがピカローネスを乗っ取ろうとするのはこれが初めてではなく、2014年にもFacebookページ「Amigos de Chile」において、この菓子の起源があたかも自国のように宣伝する素振りの投稿があった。
ペルーのネットユーザーは、チリがセビーチェやカウサ、ススピロ・リメーニョなど他のペルー料理を自国のものにしようとした事件を覚えていた。アンデスの雑穀キヌアに至っては、昨年のミラノ万博でチリが自国の農産物のひとつとして宣伝した。
(ソース: Gestión 18/02/16)