現在ペルーは12月24日早朝、日本ではもうクリスマスイブの真っ最中。聖夜にちなみ、全国身分登録機関(RENIEC)がクリスマスに関連した名前を持つペルー人の統計を公表。ひと味違う本場のキラキラネームを紹介します。
- MARIA (マリア) 1,278,448人: 聖母マリアに由来するこの名前は、ペルー人女性に最も多い名前でもある。
- JOSE (ホセ) 861,515人: ナザレのヨセフのスペイン語綴り。聖母マリアの婚約者で夫、イエスの養父の名で、ペルー人男性最多の名前。愛称はペペ。
- JESUS (ヘスス) 424,919人: イエス・キリストのスペイン語綴り。感嘆詞として、驚いた時やくしゃみのねぎらいにも使われる。
- ANGEL (アンヘル) 331,536人: 天使。ちなみにángelは男性名詞で、米西海岸には天使たち(Los Angeles)という名の街がある。
- GABRIEL (ガブリエル) 131,779人: 三大天使の一人、大天使ガブリエル(Arcángel Gabriel)に由来。関係ないが、ペルーには大天使(Arcángel)という怖れ多い名の薬局チェーンや、TITANIC (タイタニック)という永遠に目的地にはたどり着けなさそうなバス会社が実在する。
- BELEN (ベレン) 46,115人: イエス・キリスト生誕の様子を箱庭風に表現したクリスマス装飾のこと。または、イエス・キリストの生誕地とされるベツレヘムのスペイン語綴り(現在のパレスチナ自治区に位置する都市)。
- NATIVIDAD (ナティビダ) 36,519人: ベツレヘムにおけるイエス・キリストの降誕。
- ANGELES (アンヘレス) 36,168人: 天使(ángel)の複数形。
- ESTRELLA (エストレージャ) 29,701人: 夜空に輝く星のこと。ラテン語でstella、ロシア語ではзвезда。東方の三賢者にイエス・キリストの生誕を伝え、ベツレヘムに導いたとされるありがたい★。
- NOEL (ノエル) 8,103人: フランス語のnoël(聖夜/クリスマス)に由来。スペイン語ではサンタクロースのことをPapá Noel (パパ・ノエル)という。
- BALTAZAR (バルタサール) 7,349人: 異国から参じてイエス・キリストの生誕に敬意を表し贈り物をしたとされる「東方の三賢者」の一人。
- PASTOR (パストール) 6,874人: 羊飼い。「迷える羊」である人々を導くイエス・キリストの例え。
- MELCHOR (メルチョール) 5,028人: 東方の三賢者の一人。
- PAZ (パス) 4,970人: 平和、安らぎ、平穏の意味。誰もが一度は歌ったことのあるSilent Night (きよしこの夜)は、スペイン語でNoche de Pazという。
- GASPAR (ガスパール) 4,645人: 東方の三賢者の一人。
- NIÑO (ニーニョ) 307人: niñoは男の子の意味だが、大文字で始まるNiñoは幼子イエス・キリストを指す。イエスが誕生したクリスマスの前後に海面温度が上昇するエルニーニョ現象は、ペルーの漁師が幼子イエスにちなんで名付けたものと言われている。
- NAVIDAD (ナビダー) 195人: スペイン語でクリスマスのこと。クリスマスイブはNochebuena (ノチェ・ブエナ/良き夜)、大晦日の夜はNoche Vieja (ノチェ・ビエハ/古き夜)という。スペイン同様、ペルーにも大晦日の夜カウントダウンに合わせブドウを食べる習慣がある。
- RENO (レノ) 52人: Papá Noel (パパ・ノエル)のソリを曳くトナカイのこと。
- NOELA (ノエラ) 76人: NOEL(聖夜)の女性形。正式なスペイン語ではないが、サンタコスプレのお姉さんをMamá Noelaと呼んだりする。ガリシア(スペイン北西部の地方)の伝統的な人名で、ノアの方舟で知られるノアの娘(Noia)の意とされる。
- GUIRNALDA (ギルナルダ) 17人: クリスマスのリースやモールのこと。
- NACIMIENTO (ナシミエント) 6人: 本来は誕生や出生を意味する名詞だが、belén同様イエス・キリスト生誕の様子を箱庭風に再現した装飾のことでもある。
尚、12月25日生まれのありがたいペルー人は109,055人いるそうです。
(ソース: RENIEC / 第一名・第二名の区別等集計方法の詳細は不明)