ISLA DEL SOL(太陽の島)
ペルーとボリビアの国境にあるチチカカ湖で最も大きな島。長さ9.6㎞、幅4.6㎞、表面積は14.3平方キロあり、ボリビア領に属する。昔の住民は、湖の名前からこの島を「ティティカチ」と呼んでいた。 また、古来この島にはインカの初代皇帝マンコ・カパックとその妻ママ・オクーリョが降り立ったと言われている。
YUMANI (ユマニ)
太陽の島南側に位置する村で、ユマニとは司祭・聖職者の意味。島にはいにしえのインカの人々が耕していたアンデネス(段々畑)が今も残されている。
港から続く石段を軽々と登る親子。日本の田舎でも見られるような長閑な風景だが、標高が既に3800mを超えていることを忘れてはならない。
LA FUENTE DE PIEDRA (石造りの泉)
スペインの征服者がこの地にやって来た当時、この島はティワナクのように宗教上重要なインカ帝国の町のひとつであった。所々に残された石組みが往時のこの島を彷彿とさせる。
PILKOKAINA (ピルコカイナ遺跡)
ユマニからさらに南へ向かうと小さな桟橋があり、湖面から切り立つ斜面にはインカ皇帝トゥパック・ユパンキの命によりかつて祈祷所として建てられたインカの遺跡がある。
LAGO TITICACA (チチカカ湖)
青一色の風景。これを見るため世界中から観光客が訪れる。面積8562平方キロ、最大水深360mのこの湖は南アメリカ大陸で二番目に大きく、船舶航行可能な湖では世界一標高が高い。湖を横断する国境を挟んでペルー領が約6割、ボリビア領が4割を占める。現在のボリビアには海がないため、ボリビア海軍はチチカカ湖を使って軍事訓練を実施している。
ISLA DE LA LUNA (月の島)
伝承によると、インカの人々は太陽と月を崇拝し、夫々の偶像は金と銀で鋳造されたと言われる。また、創造主ビラコチャは、この島の周囲を明るい藍緑色の湖水で満たすよう、上空に浮かんでいた月に命じたと伝えられている。
BALSA DE TOTORA (トトラの筏)
チチカカ湖周辺住民の暮らしには欠かせない「トトラ葦」を編んで作られた船。船首にあたる部分のデザインにそれぞれこだわりがあって興味深い。トトラ葦は住居や家具にも用いられ、食料としても重宝する便利な植物。
どこまでも青い景色の中、観光船はコパカバーナへと戻って行く。
Control Migratorio KASANI(国家在留監督庁カサニ地方事務所)
午後は陸路で国境を越え、ペルー側へ戻る。写真はコパカバーナからバスで約10分、KASANI村の入管事務所。一旦バスを降り、パスポートにスタンプ(観光ビザ)を押してもらう。ここからプーノまでは約3時間の道程だ。